かわなみブログ

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熊本氷川町での災害ボランティア活動と神戸への学び

8月18日、熊本県氷川町で災害ボランティアとして活動しました。今回、一日ではありますが現地に入り、令和8年熊本地震により被災された方や支援にあたる方々のお話を伺い、多くの学びを得ましたので、ブログに残します。

① 現地に入った目的

今回現地に入ったのは、被災地の状況を自分の目で確かめ、自分にできる支援をしたいという思いからです。

そして、現場で得た気づきを神戸の防災・災害対応にも生かしたいと思ったからです。

前日に博多へ入り、翌朝レンタカーで氷川町へ向かいました。熊本駅周辺は普段と変わらない様子で、観光客の姿も多く見られました。「本当にこの近くで災害があったのだろうか」と感じるほどでした。

② 被災地の状況と避難所の声

氷川町に近づくにつれ、状況は変わっていきます。大きな被害を受けた家がある一方で、すぐ近くに被害が少なかったように見える家もあります。

同じ地域の中でも、災害の被害は一様ではありません。

ボランティア活動の前に、約80人が身を寄せる避難所を訪問し、お話を伺いました。ここでは神戸市の給水車が被災者の皆さんへ水を供給しており、現場での神戸市の支援体制が機能していました。

特に印象に残ったのは、避難所運営を支える行政職員の皆さんの負担です。発災直後は「3日間ほとんど寝ていない」との声もありました。避難者を支える一方で、支援する側の職員もまた厳しい状況に置かれています。「もっと交代できる体制があれば」という声は、神戸の災害対応を考える上でも重要な示唆だと感じました。

③ 物資支援で見えた課題

物資支援についても、現場だからこそ分かる課題がありました。

「物資を直接避難所へ送るより、一度集約して必要なものを必要な場所へ配送してもらう方がありがたい」という声がありました。善意で送られた物資でも、受け入れや整理には人手が必要で、現場の負担になることがあります。

また、私が伺った時点では、飲料水は十分にある一方、必要とされていたのは「洗濯用の洗剤」でした。

災害発生直後と数週間後では、必要とされる物資が変化していくことを改めて認識しました。現場の声を丁寧に聞くことの重要性を強く感じました。

④ ボランティア活動の内容

ボランティア活動では、被災された家屋から家具や布団などを運び出し、集積場へ搬送・廃棄する作業を行いました。地域の社会福祉協議会が住民の皆さんからの依頼を受け、内容に応じて5〜6人のグループに分かれて作業します。

私のグループは、佐賀から何度も支援に入っている経験豊富な方、そして下関から来られたご家族、私の計6名。もちろん、初対面。

建物が大きく傾き、住み続けることが難しい状況の家屋からは、農作業に使っていた道具などを黙々と運び出しました。

作業を終えた際、ご主人がぶどうを一房ずつ分けてくださいました。災害の影響で出荷できなかったものだそうです。被災された方からいただいたぶどうには、いろいろな思いが込められているように感じ、心に残りました。

⑤ 現場で学んだこと

災害では、家や家財を失った方だけでなく、外から見ると被害が小さく見えても心に傷を負われた方など、一人ひとり状況が異なります。

発災から3週間。

これまで気を張って頑張ってこられた方々も、これからの生活や住まいのことを考えると不安が大きくなる時期です。

物資や人手による支援だけでなく、長期的な心のケアも必要だと感じました。

被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

また、厳しい状況の中で避難所運営や復旧活動に尽力されている皆様、全国から支援に入られている皆様に深く敬意を表します。

まとめ

現場で教えていただいたことを、神戸の防災・災害対応を考える上でも必ず生かしていきたいと思い、まとめを残します。

1. 行政職員の交代・応援体制

    * 発災直後から職員を疲弊させない交代体制をつくる

    * 他都市からの応援職員を迅速に受け入れられる仕組みを整える

2. 避難所運営を行政職員だけに依存しない体制

    * 地域住民、民間、NPOなどとの役割分担を平時から明確にする

    * 実際の避難所を使った訓練を充実させる

3. 支援物資の集約とニーズ把握

    * 支援物資を直接各避難所に送るのではなく、集約・仕分け・配送する体制を確認する

    * 避難所ごとのニーズをできるだけリアルタイムに把握する

4. 災害ボランティアとの連携強化

    * 社会福祉協議会などと連携し、被災者のニーズを迅速にボランティア活動につなげる

    * 大量のボランティアを受け入れるための訓練を平時から行う

5. 時間の経過に応じた支援

    * 「発災直後」「数日後」「数週間後」「生活再建期」では必要な支援が違うことを前提に計画する

    * 物資だけでなく、住まい、生活再建、心のケアまで切れ目なく支援する


阪神・淡路大震災から30年以上が経過しました。

神戸は震災を経験した都市だからこそ、その経験を伝えるだけではなく、全国各地で起きる新たな災害から学び続けることも大切だと思います。

神戸市会議員(中央区)かわなみ忠和「熊本県氷川町での災害ボランティア活動にて」令和8年8月18日


神戸市会議員(中央区選出)かわなみ忠和  投稿:2026年8月21日

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